補助金の申請
こんにちは!
2024年4月に熊本県和水町で築156年の古民家を購入し、自分たちでフルリノベしています。
築年数もかなり古く、過去20年ほど空き家だったこともあり、雨漏りこそないものの家中あちこち手を付けなければならない状況で、すぐに引越しできる状態ではありません。
今住んでいる大牟田の家から通いで改装を進めて最低限住めるようにして、上の娘が2025年の3月から和水町で小学校に入るタイミングで引越しができるように、最初の一年弱という限られた時間の中で以下の4つのポイントに集中的に取り組むことにしました。
- 構造的な修理:家が壊れない
- キッチンの改装:料理ができる
- 風呂の増設:風呂に入れる
- 寝室の改装:寝床がある
和水町では、空き家バンクに登録されていた物件を購入した場合には、「空き家バンク活用推進事業補助金」という、改装費用の2/3まで、上限100万円までの補助金が出る制度があり、これを活用することにしました。
ただ、これを活用できるにはいくつか条件があります。
補助金申請の条件
空き家バンク活用推進事業補助金の申請条件は、
- 対象となる購入・賃貸の物件が和水町の空き家バンクに登録されていた物件であること
- 工事は町内の業者に外注する必要があること
- 1物件あたり1回のみ応募ができる
上で紹介した4つの改装ポイントの中で一番作業が大変そうなのが風呂の増築だったので、これに補助金を充てる方向で動き出したのです。
浴室現状
【購入当初の浴室】
この五右衛門風呂は洗い場を含めても1畳ほどの広さで扉はなく、蛇口からは冷水しか出ません。
浴槽自体もかなり小さく、大人一人が三角座りしてぎりぎり入れる大きさなので、子供と一緒にお風呂に入ることができません。
それでも一度五右衛門風呂を試してみようと思い、排水パイプに蓋をして水を入れてみましたが、浴槽と排水パイプの繋ぎ目からひどい水漏れがあり、使い物にならない状態でした。
かなり狭い焚口に頭を突っ込んで溶接することも考えたましたが、いっそのこともっと大きくて快適な風呂を増設したいねということになりました。
浴室増築計画
【浴室外観】
浴室を外から見た様子です。焚口の後ろから煙突が立ち上がっているのが見えます。
左隣の薄茶色い箇所は手洗い場の背面です。薄い化粧合板で塞がれたものが経年劣化によってひどい状態になっています。
その左隣はトイレです。
プランとしては、この手洗い場の背面の壁をぶち抜いて外に脱衣所を作り、その隣に浴室を作ろうと考えました。
脱衣所ができることで、洗濯機や乾燥機を設置する場所を確保することにもなります。
さらに、五右衛門風呂を屋外に設置して露天風呂にし、浴室からアクセスできるようにしてはどうかと考え、下のような間取りを描いてみました。
【浴室増設プラン】
この間取りを持って、町内の大工さんに家を見に来てもらい、打ち合わせをして見積りを出してもらうことにしました。
この大工さんはすでに和水町に移住した友人の紹介で、この道40年以上というベテランです。
家の状況と間取り図を見て、問題になりそうな箇所等も指摘しながら打ち合わせは終了し、後日見積書が届きました。
見積書はすべての作業をお願いした場合の目安の金額が「若干高めに」提示されていて、全てコミコミで200万円ちょっとでした。
補助金申請
補助金の申請には以下の書類を、着工30日前までに提出する必要があります。
- 事業計画書(様式第2号)
- 施工前の状況が分かる写真
- 工事請負契約書又は見積書の写し
- 誓約書(様式第3号)
- 売買又は賃貸借契約書の写し
- (賃貸のみ)不要物の撤去・改修工事等に関する所有者の承諾書(様式第4号)
- 他の助成等を受けている場合は、当該助成等の申請書の写し
- その他町長が必要と認める書類
「様式第〇号」とある書類は町のウェブサイトからダウンロードして項目を記入する形式です。
「2. 施工前の状況が分かる写真」についてはワードで編集し、風呂の現況が分かる写真4枚と間取り図を載せ、それぞれに問題点を書き出してまとめたものを作成しました。
2週間ほどで郵送で補助金交付の通知書が届きました。
金額は満額の100万円!やった!
ただし最終的に交付される金額は、全ての作業が終わって送られてくる請求書の金額によって決まります。
補助金の交付を受けるには、工事が終了してから30日以内またはその年度末までのどちらか早い日までに、以下の書類を作成して提出する必要があります。
- 事業実績報告書(様式第10号)
- 施工後の状況が分かる写真
- 領収書の写し(内訳が分かる書類の写しを含む。)
- その他町長が必要と認める書類
補助金申請の注意点
町内の中古物件を購入した場合でも、その物件が空き家バンクに登録されていなければ、この補助金は適用されないので注意が必要です。
他の自治体でも同じような内容の補助金がある場合があるので、もし今移住先を探している場合はこういった市町村による補助金制度の有無を一つの判断基準に選ぶのも良いかもしれません。
もう一点、この補助金制度は年度をまたぐような規模またはタイミングの工事に対しては、補助金交付の返還または取り消しの対象となるようです。
例えば、補助金の申請を1月に行う場合、工事が3月までに終わらないと予想できる場合は、年度明けまで待ってから申請をすると良いと思われます。
最後に、工事が完了して補助金を受け取るに当たって、工事の請負業者に事前に全額支払いを完了し、その領収書を提出する必要があります。
なので、工事費用が高額になる場合は、その全額を一度支払うことができるのか、借入などで対応するのか、など事前に考慮するのが有用でしょう。
この補助金を申請したい場合は、和水町空き家バンク活用促進事業補助金交付要綱を事前によく確認し、不明なところは町役場で聞いてみることをおすすめします。
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