浴室壁の解体
こんにちは!
2024年4月に熊本県和水町で築156年の古民家を購入し、自分たちでフルリノベしています。
前回解体したキッチンの天井の気密・断熱の加工を紹介する前に、キッチンの端にある浴室エリアを区切っている壁を解体することにしました。
浴室壁の解体の経緯
解体前の浴室の壁 |
この壁、一番最初に内覧したときにはなかったのですが、以前の持ち主の方が、「風呂場に壁がなかったらこの家も売れないだろう」との考えで町内の大工さんにわざわざ頼んで新たに取り付けられたものでした。
費用は前の持ち主の方が持つと言ってくれたのですが、和室の畳と合わせて60万円ほど掛けたそうです。。それなら工事をせずに家を安くしてほしかった(泣)
おかげで風呂を今後どのようにすべきか非常に悩みました。
- 五右衛門風呂は風情もあるし、できれば残したい
- でも浴槽が狭すぎる
- 風呂場も狭すぎる
- 換気扇もなく、湿気がこもりそう
- 新たな壁のせいでキッチンが暗い
何はともあれ、一度お湯を張って入ってみようではないかということで試してみました。
排水パイプに栓をして水を入れてみると、なんと火床が水浸しに!
よく見れば浴槽と排水パイプとの継ぎ目が長年の直火と経年劣化によって破れていました。
頭一つが辛うじて入るか入らないかの大きさの火床に上半身を突っ込んで、煤まみれになって破れ箇所を溶接するのも一つの方法だったのかもしれないですが、溶接機は持ち合わせておらず、やったこともないし、周りにできる人もいない。
おまけに直したとしても浴槽と浴室が狭すぎるという問題は依然残る。
この大きさでは子供たちと一緒にお風呂に入ることが出来ない。
風呂の面積をこれ以上広げるには、風呂場の外壁を壊して広げることも考えましたが、風呂場がこの場所だと脱衣所がなく洗濯機を置く場所もない。
それならばいっそのこと補助金を利用して外に増設という形で新たに作ってはどうかと考えました。
その候補地として、既存浴室のすぐ外側が挙がりました。
取り外した五右衛門風呂は外に移し、かまどを組んで露天風呂にしてしまおうというプランです。
とりあえず一度この壁を壊して元の状態に戻してみようということで壁を解体するという運びになったのでした。
解体作業
解体作業そのものは比較的単純でした。
ただ、自分たちで出したものではないにしろ、わざわざお金を払ってプロが備え付けた新品ほやほやの壁を壊すのは心が痛みました。
そのせいか、作業途中の写真は一枚も撮っておらず、記録がないので文字だけの描写になることをご容赦ください。
浴室の壁は表面はモルタルでつるつるに仕上げられていました。
そこをハンマーで強く叩くと陥没し、何度もたたいて表面をぼこぼこにしてぼろぼろと落とすようなプロセスです。
表面のモルタル層が剥がれると、その下にはラス網に絡みついたモルタル層が現れます。
角の方から順に上からハンマーで叩いてラス網に絡みついたモルタルを取り除き、ラス網をペンチやバールを使ってメリメリと剥します。
するとラス網と一緒に、ラス網の下にタッカーで貼られていた防水透湿シートも一緒に剥がれ、合板下地が出てきました。
合板下地を留めてあったビスを全部外したら合板が取れ、木枠が現れます。
これが両面に施されていたので、両面とも剥し、木枠を解体していきました。
図にするとこんな感じ。
手前の足元はモルタルではなく、既存のタイルと似たタイルが張られていたので、できるだけタイルを割らずに再利用できるように努めました。
解体後の浴室エリア |
解体してみるとさらにすっきりと見通せるようになりました。
窓から光も入り、部屋全体が明るくなった気がします。
キッチンの空間の広さや、風呂解体後の間取りも想像しやすくなりました。
次回はキッチンの天井の気密と断熱工事を紹介したいですが、その前になんとトラブル発生(発見)!!
お分かりになりますでしょうか・・?
ではまた!
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