床下の封鎖

前回の記事ではキッチンの土間コン打ちが完成するところまでを紹介しました。

これでキッチンの面積全域がコンクリートで覆われたので、床下の湿気問題については大きく前進しました。

ですが、和室やトイレ前の廊下の床下空間は部屋の反対側で屋外とそのまま繋がっているので、隙間風がびゅうびゅうとキッチン内に吹き込み、部屋の中は非常に寒いです(作業をしたのは1月中旬の真冬)。

これではせっかく薪ストーブで勢いよく火を起こしていても、部屋の中は全く暖かくなりません。

なので今回はこの床下の空間を封鎖していきます。


問題の再確認


キッチンの床はゆくゆくは全面的にできるだけ低い高さで床板を張る予定なのですが、床張り作業に入れる前にクリアすべき問題がいくつかあります。

  • 腐った柱の処置
  • 和室の下とトイレ方面の廊下の下に断熱壁が必要
  • 勝手口の頭が低いので修繕必要
  • コンクリートブロックのみの外壁がある箇所に断熱材の施工が必要


とにかく床下から風が吹き込んで家の中が寒いので、まずはそこから対処することにしました。

ところが腐った柱はトイレ前廊下の開口部の左側にあり、ここの開口部を塞ぐ前にこの柱を何とかしなければなりません。

腐った柱の補修


試しにジャッキで柱が持ち上がるか試してみましたが、びくともしませんでした。

この柱はコンクリブロック壁にくっ付いて取り付けられているので、根継ぎをするにしてもかなり難易度が上がります。

なので、善後策として、同じ太さの角材をちょうどよい長さに切り、横から抱き寄せるようにしてビスで留め、下の土台に支えられるように取り付けることにしました。

土台石はそのままでは入らなかったので、石を少し斫り、支えの柱が収まってくれました。


床下開口部の封鎖

続けてすぐ隣の床下開口部を塞いでいきます。

解体前はこの床下開口部には一応薄い板で塞がれていただけでした。

床下の気温はほぼ外気と同じなので、板で塞ぐだけでは冷気が部屋に入って来ます。

なので、ただ塞ぐだけでなく、外壁同様、気密性・断熱性を備えた「壁」を作る必要があります。

色々と試行錯誤しながらやってみたのがこちら。


下側には水平になるように下駄みたいな構造を置き、上側には床下の根太の下面に板を取り付け、その間に間柱を入れました。

裏側(床下側)には防水透湿シートを張ることで気密性を上げています。

間柱の間にグラスウール断熱材を10センチ厚で施工しました。


一番大きな開口部も同様に行います。

上下の板を設置

間柱とシートを施工

断熱材の施工

断熱材は間柱の間と、下側の板材と床との間にもスタイロを切ってはめ込んでいます。

断熱材を施工したら、防湿シートで上から全面的に覆います。

防湿シートの施工

これで機能的には完成です。

ここは部屋や廊下に上がるための式台を再び設置するので見えなくなるところですが、このままでは見た目的にもあまりに不完全なので、上から合板を張りました。



コンクリートの床面が完全に平面ではないのと、柱の下の土台が自然石で形がいびつなので、ピッタリに嵌めるために形をトレースして加工するのにかなり苦戦しました。


これで完成です。

床下が封鎖されて隙間風が止まり、室内が急に暖かくなりました!


ではまた~!

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