漆喰パーティ!
特に内壁については、残り漆喰塗りを残すのみという箇所が少なからず出てきていました。
内壁は、もともとあった箇所は土壁、新たに施工した箇所は石膏ボードで、最終的な見た目としては両方とも漆喰を全面に塗ると決めており、すでに漆喰も十分な量を調達していました。
漆喰塗りは過去に何度かトライしているのですが、これがなかなか難しく、一人でやろうとすると果てしない時間と労力が掛かりそうな予感しかしません。
なので近辺に住む友人たちに声をかけて来てもらい、妻がおいしいお昼ご飯を振る舞うので一緒に漆喰塗り作業をやろう!という「漆喰パーティ」を企画してみました。
漆喰について
漆喰については、福岡県柳川市にある田島貝灰工業所というところが作っている「生しっくい」という漆喰を使っています。
こちらの漆喰は原料が有明海産の赤貝の貝殻、銀杏草という海藻を使った炊き糊、麻スサのみ。原料全てが自然素材で、昔ながらの製法で作られている貴重な漆喰です。
漆喰の特長として、以下の点が挙げられます。
- 耐熱温度が高く、耐火性に優れる
- 空気中のホルムアルデヒドなどの化学物質を吸収する
- アンモニアなどの水溶性の化学物質も吸収するので防臭性にも優れる
- 100年以上持つとされる高い耐久性
- 強アルカリ性で高い抗菌性を持ち、細菌やカビの発生を抑える
- 湿度が高いと吸水し、低いと放出する調湿性
漆喰壁というと、表面が平らでつるつるに仕上がるのが上手な左官仕事なのですが、なかなかそう簡単に仕上がりません。
漆喰の柔らかさや下地処理の状態、コテの角度や力の入れ具合などのほんの微妙な差が仕上がりに大きく影響するので、一か所上手くいってもその調子をキープして全面を綺麗に平滑に仕上げるのは実はとても至難の業なんです。
多少のコテ跡や失敗箇所も、後で見返したときに思い出として振り返れる味として楽しめるのもDIYの楽しみの一つと捉えられるのではないか。
自分たちで施工して自分たちで住む家なので、プロのようなつるつるにまでできなくても出来る限りでOKということにしました。
出窓の台撤去
まず最初に行ったのは、このシンク前の出窓に設置されていた台の撤去です。
この作業は漆喰塗りの下準備というよりかは、今までずっとやろうと思っていたけどできていなかった部分をやっつけるというような作業です。
以前の高床の上にシンクを置いたときに出窓の高さが低くなりすぎるので、シンクの高さに合わせて作られたものと思います。
高床を撤去した今もはや不要な上、見た目も悪いし窓の下一部を隠しているので撤去しました。
これでスッキリとした見た目になりました。
既存の漆喰剥がし
続いてもともと入っていた土壁に施されていた漆喰を剥がす作業です。
古い漆喰は、屋内で過去に五右衛門風呂や竈や囲炉裏などででた煙にいぶされてずいぶん黒ずんでいました。
また、古い漆喰の上に新たに漆喰を塗っても、つるつるして滑るのでうまく漆喰が壁にくっ付いてくれません。
すでに友達が到着し始めていたので、まずはここからやってもらいました。
漆喰パーティBefore
漆喰塗りが始まる前に、現状を写真で収めておきます。
キッチン壁・天井 |
キッチン天井、一部漆喰塗り済 |
脱衣所、反対側 |
作業開始
来た人から順に作業に入ってもらいます。
足場を設置し、古い漆喰を剥がしていきます。
続いて土壁とボードの上から漆喰を塗っていきます。
今回声を掛けたメンバーは、熊本にあるSri Ashramというヨガの寺院の建設作業に日ごろから関わっているので、なんと参加者のほとんどが漆喰塗りの経験者という即戦力の集まりでした。
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熊本市西区河内にあるSri Ashram |
お昼は妻がビーガンラーメンを作り、皆に振る舞いました。
みそらーめんか塩らーめんを各自選んで作ってくれました。
とても美味しく、皆も喜んで食べていました。
一日中作業し、初日の終わりにはここまで進みました。
ご覧の通り、劇的に進みました。
皆で作業すると非常に効率的に進みます。
漆喰塗りが初めての人には周りがやり方やコツを教えたり、漆喰がなくなってきた人にお代わり漆喰を盛ってくれたり、助け合いながら、皆で楽しみながら作業ができました。
漆喰は強アルカリ性で、皮膚に付くと炎症を起こすので手袋を付けて作業するので、なかなか手袋を取って携帯を取り出して写真を撮ることができません。
なので作業中の写真はないのですが、参加してくれた皆さんとても頑張って漆喰塗りをやってくれました。
二日目も引き続き漆喰塗りを続けます。
キッチンの残りと脱衣所、そして外壁の一部も漆喰塗りをやりました。
昼下がりに庭で休憩しました。
とても良い穏やかな天気のなか、チャイを飲んだりナッツを食べたりトランポリンで遊んだり、とても平和な時間が過ぎました。
完成!
二日間みっちり皆で作業し、もともと予定していた部分の漆喰塗りが全て完了しました。
前の状態と比べて、壁が白くなることで部屋全体の雰囲気が見違えるほどの出来栄えとなりました。
近くでよく見ると少しでこぼこしているところやコテ跡などもありますが、それはそれで誰も真似できない味として良い雰囲気になっています。
改めて参加してくれた皆さん、ありがとうございました!
また漆喰パーティしましょう!
それではまた~。
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