和室内装工事1 - 現状解体〜漆喰塗り
前回の記事で紹介した、入り口土間の木工作業が終わってひと段落付いたので、これから今までまだ手を付けていなかった和室を触っていこうと思います。
現状
この和室ですが、売主の方が取引直前になって急遽床下の大引と根太の交換と、新たな畳を入れる工事を行なってくれたおかげで、部屋の状態は他の部屋に比べて比較的マシで、そのため工事が後回しになっている場所でもありました。
特に正面の漆喰塗りの土壁は、入り口から入って最初に見える壁にも関わらず、漆喰自体も煤けて薄汚れていて、左端や上の桁下は一部元々漆喰が塗られておらず、土壁が露出している状態です。
| 汚れが目立つ漆喰塗りの土壁 |
| ガラス障子の上に貼り付けられた謎の合板 |
| 入り口土間側の障子の上にも同様に謎の合板がある |
謎の合板バイバイ
この化粧合板が貼られているということは、裏に何か隠されている可能性が高い。
というわけで、一度思い切って取り外しました。
取ってみると、すぐ裏は外の空気でした。
和室と、ガラス障子越しのキッチンは屋根がV字型になっていて、雨を集める樋の下に少し空間を空けて室内の天井がある構造になっているのですが、この薄い合板の裏側は天井の上に少し空いている空間でした。
この空間は両端が空いているので、外気はもちろん、枯葉や動物も入って来れます。
実際一番端には長年の間に吹き込んだ枯葉がこんなにも詰まっていました。
とりあえずこの枯葉を綺麗に掃除しました。
過去に入れた天井断熱材が見えます。
キッチン側でどんだけ気密・断熱処理を施してもすぐ隣の和室の壁にこんな大穴が空いていたら全く意味を成さないので、ここをどうにかしようと思います。
壁作り
まずは切れ端を使って間柱を立てていきます。
立てた間柱の裏に防水透湿シートをタッカーで留めます。
これが防風層となるので、隙間風が入らないようにできるだけぴっちりと施工します。
続いて各間柱の間に断熱材を切って施工していきます。
ここに石膏ボードをかたどって取り付けたら下準備は完了です。
壁塗り
壁という壁全て漆喰を塗っていくのですが、正面の土壁の元々漆喰が塗られていなかった箇所は、漆喰が塗られているところよりも窪んでいるので、先に中土を塗って窪みを均します。
既存の漆喰はチェックするととりあえず剥がれてきてはいなかったので、そのまま上から新たに漆喰を塗り重ねることにしました。
既存の漆喰が剥がれない場合は、剥がさずに上塗りする方が綺麗に仕上がります。
| 窪みに中土を盛って漆喰を塗り始めたところ |
そこからはひたすら塗り塗りしていきます。
正面の壁が完了。上の三角部分も塗りました。
新たに作った小さい壁にも漆喰を塗ります。

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