和室内装工事2 - 内壁作り〜床下修理
前回の記事では、部屋の現状紹介から一部解体、そして壁作りと漆喰塗りまでを紹介しました。
今回も引き続きこの和室の改装工事を進めていきます。
寝室との間の内壁フレーム作り
現状の間取りは、6畳の広さの和室が2室と、隣の8畳の寝室が全て繋がっています。
これはこれで開け放しにすると広々として風通しも良いのですが、大きな問題があります。
それは、寝室にベッドをつける壁がないという問題です。
この和室との繋がりを絶って内壁を入れれば、そこにベッドを置く場所ができます。
内壁を作っても、寝室と和室は縁側を通して繋がっているので、アクセス的にも問題ではありません。
というわけで、内壁のフレームを作っていきます。
まずは周りをぐるりと囲うように木材を取り付けます。
古民家あるあるですが、既存の柱は垂直ではなく、梁や桁も歪んでいて、4方それぞれ長さが違います。
なので、一辺一辺長さを測って切り、できるだけ垂直・水平・中心を狙いながらも既存の構造から大きくはみ出さないように色々と気を配る必要があります。
周りの枠を作ったら、今度は間柱を立てていきます。
開口部の中心と、桁の上の束の中心が若干ずれていたので、束の中心を基準に左右に455mm間隔で間柱を立てていきました。
壁作りの次の工程は、作ったフレームに壁材を取り付けていくことになるのですが、ここで今壁を作ってしまうと和室と寝室のアクセスが悪くなります。
工具類が今和室の金属ラックに満載で置かれていて、それを和室側に移動するのも大変な作業になってしまいます。
なので壁作りは一旦ストップし、和室の床下の工事を行うことにしました。
床下工事
二間ある和室のうち、入り口土間の隣の一間はこの家の売主によってすでに改装済みで新品の畳が入っています。
奥の畳は以前からのままで、若干柔らかい部分も感じられます。
床下の状況がどうなっているか、開けてみないと分かりません。
まずは畳を移動し、畳の下に敷かれていたビンテージ新聞紙等を掃除した状態。
下地はまずまずの状態で、一部に腐りが見受けられます。
各下地材はそれぞれ釘で大引に取り付けられているので、バールと釘抜きで一枚ずつ剥がしていきます。
半分まで剥がした状態。
この部屋にも過去の囲炉裏跡が見受けられます。
昔は各部屋それぞれに囲炉裏があって、瓦に葺き替えられる前の茅葺きを内から燻していたのでしょうか。
今でも残る柱や桁や梁の黒さから、相当煙たい生活であったことが想像できます。
そして下地全て外れました。
寝室同様、床下地の下は上面と両端と真ん中で支えられるあごの部分だけが簡易的に製材されているほぼ丸太材の大引が並んでいました。
大引の下はもちろん土丸出しです。
防湿対策や断熱材の施工、そしてレベルを取るため、一度すべての大引を取り外します。
囲炉裏の様子。
大引を取り外しながら、材の状態もチェックしていきます。
大引材自体は悪くない状態でしたが、大引を支える囲炉裏の横の太い材が思いの外虫食いや腐りでズブズブでした。
横から見た感じ。軽く触るだけでボロボロと崩れていきます。
片方は囲炉裏の土に埋まっていたので、下からジャッキで持ち上げて外します。
無事外れてくれました。
表面がかなり腐っていても、堅木なのかまだまだ結構重かったので、玉切りにして外に運びます。
そして斧で割って無事薪になりました。
取り外したところには新たに古材を利用して代わりの大引を取り付けます。
どんどん進めます。次に剥き出しの土から出る水分を抑えるため、全体にビニールシートを被せます。
上の写真奥の3畳ほどの小さい洋間の床下にも潜って同時にビニールシート掛けをします。
シートの繋ぎ目には気密テープを貼って密閉しました。
上から除湿剤「床下カラッと」を敷き詰めます。
一袋10キロ入りで1畳分なので、ここだけで3袋入れました。
もう一本の大引の支えも鋼製束を入れました。
ちなみに上写真の右側の6畳間の床下にも潜り込んでビニールシートを敷き詰めています。
こちらにも同様に除湿剤を敷き詰めます。
ここまで来たら改めて床を作る準備ができました。
まずは根太の取り付けから。
根太は芯芯303ミリ間隔で取り付け、その間に断熱材をはめ込みます。
今はこんな感じです。ここまで来れば畳下地を取り付けることができます。
畳下地を取り付けたところ。
元々入っていた畳下地から使えるものは再利用し、足りない分は寝室の下地板が余っていたのをこちらに回しました。
これであとは畳を敷き込んで完成です。
内壁作り継続
床下がひと段落着いたので、残していた内壁を完成させます。
ここは漆喰を塗って白壁にしようと思っているので、漆喰が塗りやすい石膏ボードを貼っていきます。
今回はここまでです。
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