キッチンの土間コン打ち
先日助っ人のヘルプが入って、キッチンの壁が一部なくなりました。その時の様子はこちら。
壁がなくなり心もとないのですが、この機会に壁周辺の問題をあちこち直しながら進めます。
今回は土間コンクリートが一部欠けている問題に取り掛かりました。
キッチン床現状
キッチンは建築当初(明治元年)はどのような様子だったのか、今の状態からは想像すらできませんが、おそらく土の土間にかまどがあったのでしょう。
現在のキッチンの床はほとんどの面積が土間コンクリートになっており、その上に40cmほど上がる小上がりのような床が一部作られています。
この土間コンクリートですが、今回破壊した壁沿い約35cmほどがコンクリートが打たれておらず、土の上にコンクリートブロックが並べられている状態でした。
購入当初の状態。ごちゃごちゃとキッチン用品が置かれています。
どうしてこのようになったのかは定かではありませんが、土がむき出しだといろいろと弊害があります。
- へこんでいて使いにくい
- 湿気が上がってくる
- 柱が土に埋もれて足が腐る
- 場所を清潔に保ちにくい
特に湿気問題が深刻で、この家のこの壁周辺は梅雨の時期にコンクリート土間の表面にすら水分が上がってくるほど湿度がたまりやすい場所なので、ここが土むき出しだと地面から上がってくる湿気がいろいろなものをダメにしてしまいます。
事実、このすぐ上の壁に備え付けられていた木の板でできた棚は、一番下の段がほとんど腐って使い物にならないような状態になっていました。
また、柱の足元が実際に土に埋もれて腐ってしまっており、こちらの記事でその対処を紹介しました。
コンクリートブロックを取り除いた状態です。
壁がなくなり、良い感じに自然光が入るようになりました。
この柱間に壁を作るときにも、基礎となる部分がしっかりしている方が断然作りやすいはずです。
なので、この部分をコンクリートで埋め戻すことにしました。
作業
2重窓をネットで買ったのですが、西濃運輸の営業所止めだったのでそこまで受け取りに行き、早速窓枠を設置しています。
ガラスというものは意外と重く、2重窓になるので窓全体でそれなりの重量になります。
窓枠を設置してみて改めてそのサイズを実感し、これは枠の下に入っている材を支える間柱が必要になるなあという印象でした。
間柱の足元が土だとまた腐るので、湿気対策も兼ねて土間コンを床面積いっぱいまで延長することにしました。
土間コンについて調べたら、コンクリート厚さ10cmほど確保した方がよいとのことだったので、その分のコンクリートをつくるのに必要な材料(セメント50kgと砂150kg)を買い物しました。
砕石については、壁や風呂解体で出た砂利やコンクリートガラ、割れた瓦を砕いたものを使います。
木材にビニールシートをタッカーで打ち付けたもので枠を作って面積を決めます。
既存土間から10cmほど下がるように土を掘り、壁解体で出たコンクリートのガラや小石などを敷き詰めて転圧しました。
泥船でコンクリートを作っていきます。
泥船一回分で作りやすかった分量は以下の通り:
- セメント:1/3袋(8.3 kg)
- 砂:25 kg
- 砕石:ショベル8杯分程度
- 水:バケツほぼ1杯
コンクリートガラはゴミとして出せば産業廃棄物となり処分代が高額になりますが、砕けばコンクリートの骨材として生まれ変わります。
作業が進んできました。これで泥船3回分、セメント1袋分程度。
混ぜるための手鍬の持ち合わせがないので角スコップで混ぜていたのですが、手鍬絶対あった方がいいです。
スコップだと混ぜる時の体勢が悪く、地味に腰に来ます。
作業が進んできましたが、こちらの土壁も床付近が崩れているので、これを対処しない限り次に進みません。
壊した土壁の土と古い畳の藁と水を混ぜて土を作って補修しようとしてみましたが、どうしても既存の土壁にくっついてくれなかったので、あきらめて一度壊すことにしました。
いよいよ作業も大詰め!これで混ぜるの6回目。さすがに疲れました。
そして外も暗くなる頃にとうとう完成!結局丸2日掛かりました。
この後疲れた体を引きずって使った道具をきれいに洗います。これを怠ると道具が固まったコンクリートだらけになって使い物にならなくなってしまいます。
おまけに洗った後は手がガサガサになります。
いやー、左官作業は大変だ!
でもこの作業をしたことで部屋の湿気対策になり、このコーナーが断然使いやすくなり、作業自体も次の段階に進むことができるようになりました。
次回はこの壁の作成に取り掛かります。
ではまた!
コメント
コメントを投稿