薪ストーブ設置に向けたプランニング

前回の記事では、カナダ時代の借家にて薪ストーブが入っていたことがきっかけで薪ストーブの良さを知り、将来住む家には絶対に欲しいアイテムになったにもかかわらず、その後4年間その夢が叶わなかった話を紹介しました。


今回この和水の家を購入したのが4月で、そこからしばらくは暖かい季節がめぐる中で家のあちこち手直しが必要な個所の補修を行ってきましたが、夏が終わり秋が深まるにつれていよいよ薪ストーブのことについて真剣に考え始めました。

今回は薪ストーブの選び方から設置、煙突の施工までのプロセスをご紹介します。


薪ストーブ プランニング

一口に薪ストーブを導入すると言っても、石油ストーブや電気ストーブみたいに買ってきて置いて電源ONというわけにはいかず、以下のことを事前に考えなくてはなりません。

  • 薪ストーブ選び
  • 設置場所の確保
  • 煙突の取り回し


薪ストーブ選び

薪ストーブには様々な大きさや材質、デザインや付加機能のものがあり、そのなかから一つだけ選ぶのはなかなか難しいかもしれません。

薪ストーブの選び方についてはその道のプロの方々がネットで多数紹介しているので詳しくは割愛します。例:薪ストーブと薪(まき)の情報サイト

私もこういった情報をもとに色々と探していたのですが、ニトクラフトというところが出している、この温水薪ストーブというものを発見してこの商品にすることに決めました。

決め手となったのは、

  • 暖房と同時に温水を作れるので、床暖房などにも利用できる
  • 鋼板製なので針葉樹の薪も燃やせる
  • 60センチの薪まで入れられる
  • 値段がお手頃

ちなみにニトクラフトを運営しているモーリーという方が紹介している薪ストーブの選び方動画も参考になります。


設置場所の確保

薪ストーブを設置する場所は、家の間取りや動線を考えながら慎重に考えました。

一般的に設置場所としては、家の中心に近いほど家全体を効率よく暖めることができます。

我が家ではキッチン・土間エリアが続き間で、生活の中心となるエリアなので、キッチンの端、入口土間寄りに設置することにしました。

ストーブ設置場所と煙突のプラン

この場所は今は床面が40cmほど上がっていますが、その下はコンクリート土間になっています。

将来的にキッチンは全面的にもっと低い位置で床を作って板張りにする予定ですが、ストーブを設置する場所だけコンクリートのまま、または下にレンガ等を敷いて炉台とすることにします。

この場所に設置すると、煙突は必然的に屋根を貫通して外に出すことになります。

およその煙突の屋根貫通位置


煙突の取り回し

煙突の目的は、煙を室内から外に誘導するだけでなく、熱い煙が煙突を登ることで上昇気流(ドラフト)が発生し、より多くの酸素を炉内に取り込むことにあります。

ドラフトを良くするには一番良い方法として、できるだけ直線的に上に向かって煙突を立ててやることです。

我が家の場合、設置場所の上は雨どいが来ているので、入口土間側に逃がして天井に抜くことにしました。

屋根貫通の場合は、屋根貫通部分の防水処理の徹底が必要で、失敗すると最悪雨漏りのリスクがあります。

対して壁貫通の場合は雨漏りのリスクは少なく、施工も比較的容易ですが、横引き部分があるのでドラフトが悪くなる可能性があり、また横引き部分に煤が溜まりやすいので掃除の頻度が上がります。


シングル煙突か、二重煙突かの選択も考える必要があります。

シングル煙突は放熱性が高いので、屋内での施工に向いています。

ただしシングル煙突でそのまま屋外に出してやると、屋外に出た瞬間に煙突内の煙が急激に冷やされるので、そこに煤が溜まりやすくなります。

二重煙突は断熱効果が高く、煙突内の温度が下がりにくいため、煤が溜まりにくいというメリットがあります。その分値段もシングルに比べて値段も倍ほど掛かります。

屋内ではシングル煙突を使用することで廃熱を有効活用し、外部に出る部分では二重煙突を使うことで、暖房効率と安全性のバランスを取りながらコストを抑えることができます。


煙突の設置

煙突の設置についての基準等は私は山のえんとつ屋ウェブサイトを参考にしました。

シングル煙突の場合最低45cm、断熱二重煙突の場合は最低5cm、壁(可燃性)から離して設置します。

シングル煙突は可燃性の天井から最低60cm離します。


我が家の煙突の取り回し

上記のあれこれを考えながら、山のえんとつ屋の商品を見ながら図面を引きました。

煙突の取り回し図面

室内はシングル煙突、屋根貫通部から上は1mの二重煙突で設計しました。

シングル煙突が45度で入っている箇所に500 - 800mmのスライド煙突を置くことで長さ調節ができるようにしました。

やはり一番の難所は屋根貫通部です。ここについては同じく山のえんとつ屋のYouTubeチャンネルでやり方が紹介されていたので、そちらを参考にして同じ方法を取りました。


費用

やはり気になるのは掛かった費用ではないでしょうか。

以下が掛かった税込み、送料込みの費用の内訳になります。

これには床暖房に係る費用は含まれていません。

山のえんとつ屋は他店で買うよりも比較的安価で煙突が揃うのですが、それでも煙突一式が薪ストーブ本体とほぼ同じような値段が掛かることに驚きました。


薪ストーブが届いた

ストーブ本体と煙突一式を注文し、届きました。

ストーブは運送会社止めなので軽バンで受け取りに行き、友人たちに手伝ってもらって荷下ろしを行いました。




設置が楽しみです!

ではまた~!


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