土壁の補修

こんにちは!


2024年4月に熊本県和水町で築156年の古民家を購入し、自分たちでフルリノベしています。


今回の投稿は8月31日のこと。

子供たちの夏休みも最後で、子供たちを連れて和水の家に来ていました。

家のある場所は和水町の北端で、田園風景広がる山裾の小集落にあります。

このエリアに限らず和水町全体で少子高齢化が進んでいる状況ですが、幸運なことに歩いて行ける圏内に私たち家族と同年代の子連れ家族が数軒あり、うちの子供たちともよく遊んでくれます。

ちょうど先日浴室の土壁を壊した時に出た土を取っていたのと、寝室にあったぼろい畳の中に詰まっている藁があったので、子供たちに手伝ってもらって土壁づくりに挑戦してみることにしました。

古い畳から藁が取れる

土壁の説明

以前の投稿で、真壁(土壁など)の構造に大壁の建材(石膏ボードなど)を使って施工するのは大変だと書きました。


古民家の壁はだいたいが真壁で、壁の材料は土壁の場合が多いです。

土壁だと柱や梁が曲がっていてもその形に合わせて壁を作れるというメリットがあります。

また、土壁は天然素材で作られ、耐火作用があり、さらには調湿効果もあって、多湿な日本の気候にはよく合う建築方法だと言えます。

土壁の中は、こんな構造になっています。


メインの材料となる土は、粘土質の土が使われます。

田んぼの土なんかもいいとされていますが、壊した土壁から出る土も再利用できると聞きました。

土には藁を細かく切った藁スサを混ぜ込み、繋ぎの材として使用します。


作業

家の中を見回し、土壁の練習台として補修が必要な壁を探していると、ありました。


これは寝室の床の間の下の壁です。表面の土が完全に剥がれ落ち、竹小舞が完全に見えています。

ここなら多少失敗しても、いずれ床の下に隠れるので大して気になりません。


というわけで早速材料を集め、土を作りました。

土壁の残土をよく砕き、水を加えてドロドロにし、子供に足で練ってもらいます。

最初はこわごわ足を入れますが、

一度入ると楽しくなってよくこねてくれます。


そのうち近所の子供たちも参戦しました。藁スサも投入します。

3人でこねこねしてくれました。泥遊びが楽しそうです。


本来はこねあがった土を数日から数週間ほど寝かせて、十分に発酵させると強度が上がるらしいのですが、今回は実験なので作ってすぐに塗ることにしました。

出来た土を自作のコテ板に乗せ、


竹小舞の隙間に押し込むように壁に塗りたくりました。


いやー、左官作業は難しい・・・

若干表面がぼこぼこしてしまいましたが、壁自体の強度は上がった気がします。

時間切れになったので、左端は完成できませんでした。続きはまたそのうちやろうと思います。



次回はいよいよ五右衛門風呂の解体作業に入ります!


ではまた!


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