バスタブのエプロン製作
先日の記事では、浴室の内装工事、特に腰上のヒノキ板張り作業を紹介しました。
腰下はタイルを予定していて、プロの左官やさんにお願いしようと思っています。
タイルを貼りをお願いする前に、以前設置したバスタブの高さを調整し、バスタブの側面にコンクリートブロックなどで「浴槽エプロン」と呼ばれるものを施工する必要があります。
今回はその作業の様子を紹介します。
浴槽エプロンとは
浴槽エプロンはバスタブの洗い場側の側面にあり、バスタブのカバーのことを指します。
最近のユニットバスなどではFRPなどの硬化プラスチックなどでできていることが多いですが、私たちが購入したバスタブはバスタブ単体のみなので、バスタブの側面は浴室の腰下同様タイルで仕上げたいので、在来工法で施工を行います。
搬入当初のバスタブ本体 |
在来工法では、エプロンはコンクリートブロックを積み上げ、そこに専用のボンドを塗ってタイルを貼り付けていきます。
浴室の作業工程
おさらいになりますが、こちらが浴室の内装工事の工程です(✅は完了工程、🆕はこの記事の工程)。
腰下
- 壁断熱工事✅
- タイル部分に木摺り下地をつける✅
- 木摺り下地の上に防水シートを張る✅
- 防水シートの上にラス網を張る✅
- 壁のラス網の上からモルタルを塗る✅
- 浴槽を置く✅
- 浴槽の洗い場側にエプロンとなる壁をコンクリートブロックで積み上げる🆕
- 床面の高さを決め、そこから約10cmほど下がるくらいまで石やコンクリガラなどを入れ、転圧する🆕
- 床面の高さまでコンクリートを打設する
- モルタルの上にタイルを貼る
腰上
- 壁断熱工事✅
- 換気扇枠を取付ける✅
- 天井下地を組み上げる✅
- 壁に防水シートを張る✅
- 壁板を張る✅
- 天井に防水シート→天井板を張る
- 天井裏に断熱材を施工
作業
まずはバスタブ自体の高さの調節を行いました。
湯舟に浸かったときにせっかく設置した大きな窓から庭が見えるように、脚の下にブロックを重ねていきます。
このバスタブは鋳物製で重さが100kgを超えるので、持ち上げるのに車のジャッキを使うなど、一人で作業するには少し工夫が必要でした。
浴室の基礎はすり鉢状に作られており、浴槽と洗い場の排水パイプが一番低い土の部分に埋まっています。
万が一バスタブからの排水が排水パイプから漏れた場合に地面にしみ込んでいくような工夫だと思います。
浴槽エプロンの足元は水平である必要があるので、その部分にまずは五右衛門風呂解体時に出たコンクリガラなどを敷き、ある程度高さをあげてやります。
そしてエプロンの足元が来るライン上にモルタルを入れ、水平に均します。
ついでにバスタブの脚下に追加したコンクリブロックが滑らないように、ブロックとブロックの継ぎ目の周りにぐるりとモルタルを塗って固めました。
まずは一段目が完了。中途半端な長さの残りはブロックをグラインダーで切って入れました。
コンクリブロック積みは初めての作業だったので、コツがつかめず少し手こずりました。
すべてのブロックがずれずに一直線状に並び、かつ各ブロックの前後左右の水平が保たれるように慎重に並べていきます。
そして二段目。ブロックを積む前の状態。
下面にモルタルを盛り、置くブロックの側面にもモルタルを線上にくっつけてからブロックを置き、前後左右の水平を取りながら高さと直線を揃えます。
そして二段目も完成。
両端が壁にくっついているので、角から角まで水糸を張って直線を出すことができないので、レーザーレベルで確認しながら作業しました。
そして三段目・・・とその前に、三段目を積んでしまうとエプロン内部には手が入らなくなってしまいます。
三段目を積む前にいくつか先に終わらせておかないといけないことが出てきました。
エプロン内部の湿度調整
エプロン内部は排水や地面からの湿度が上がってきて湿気が籠るため、内部で湿気を抑える工夫を考えました。
竹炭などの炭は調湿効果があるので探していると、ちょうどこの施工前日に娘の通う幼稚園で餅つきイベントがあり、そのときにかまどから出た消し炭が大量に残っていたことを思い出し、幼稚園に許可を取って頂いてきて、エプロン内部に敷き詰めました。
排水管への導水
搬入時に地面から出ている排水パイプが長すぎたので少し切ったのですが、コンクリブロック2段分高くなった今、バスタブの排水口から排水パイプまでの間が開いてしまいました。
バスタブの排水溝はネジ山が切ってあるので、ホームセンターでネジ山のサイズに合うネジ式排水パイプを買ってきて取り付けました。
地面から出ている排水パイプのサイズが結構大きかったので、万が一の逆流時に被害が最小限で抑えられるよう、テープで隙間を塞ぎました。
バスタブ断熱材の修理
搬入時に洗い場の排水パイプに引っかかって一部剥げてしまった断熱材を修理しました。
剥げてしまったところにスタイロフォームを切ってはりつけ、上から気密テープで塞ぎました。
壁との隙間埋め
断熱材を修理して早速ブロックを積もうかと思い、一つ乗せてからこの隙間をどうにかしないといけないことに気が付きました。
本来はこちらもコンクリブロックで囲んであげるのが理想かもしれませんが、一段目はすでに前日に作業していたのでモルタルが固まっており、おまけに持ち合わせのブロックではこの面を作るのに必要数が足りない。
このエプロン制作方法を色々と調べていた時に、木で組んで作っている人がいたことを思い出し、こちら側は木で組んで隙間から入れることにしました。
多湿な環境になるので、腐らないように防腐剤をたっぷりと塗りました。
すでに積み上げたブロックを壊さないで済むように、各材をエプロン内部にバラで入れ、内部で組み上げました。
下の材は地面に直接当たらないように足を付けて上げています。
そして三段目を積み上げ、四段目を入れようとしましたが、ブロックそのままでは高さが高すぎて入らないので、少しだけグラインダーで切って低くして入れました。
これでエプロンの下地は完成です。
続いて洗い場の床の嵩上げをします。
こちらも五右衛門風呂解体時に出たガラを再利用します。
一輪車で4~5往復ほどして洗い場にどんどん投入し、足で踏み固めて転圧ました。
これでタイル工事の下準備が完了しました。
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ではまた~!
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