キッチンに小上がり廊下製作

以前のこちらの記事では、キッチンの高床の一部となっていた和室前のトイレへと続く廊下部分の解体を紹介しました。

解体前の高床廊下部分

高床廊下を解体し、廊下の下の土むき出しだったところをコンクリ打設し、その奥の部屋の下の空間を封鎖できたので、再び廊下を設置します。

プランニング

まず、キッチン全体はフローリングとなる予定ですが、以前の高床よりもずいぶん下がり、可能な限り低い位置で床を作ります。

キッチンの床が低いので、奥の和室やトイレ前の廊下にアクセスするためには段がどうしても必要になります。

もともとの廊下はトイレ前廊下への入り口ドアの幅と同じ幅で作られていたのですが、全ての長さがこの幅である必要はありません。

トイレ前廊下入口の前はドアの幅いっぱいを確保し、途中からは全体としての幅は変えず、中にもう一段こしらえてやると上り下りがしやすくなりそうです。

図で描くとこんな感じ。


キッチンの高床を解体した材ともともとの廊下の材を使えば、新しい材を全く買わずに作れそうです。

それでは作ってみましょう。


作業

まずは上の段から。

廊下全体の長さを決めるのですが、もともと廊下に使われていた床材を使って作りたいので、解体して出た材の量しかありません。

一番長い床材が3670mmだったので、それが廊下全体の長さになります。

その長さで上の段の枠を作ります。この長さの材は4枚しか残っていないので、上段は床板4枚分の幅になります。

枠に使う角材も、もともとキッチンにあった高床を解体したときに出てきた材を再利用します。

角材を斜めに切って合わせみて、床材の幅を切らなくて済むように廊下の幅や枠の斜めの部分の長さや角度を微調整します。

ジャッキや適当な端材の上に乗せて高さを合わせ、脚に必要となる角材の長さを測ります。


それぞれの角材の長さと切る角度と全体の高さが決まれば、枠を構成する角度を付けて切った角材同士を長ビスで表面から見えない部分に数か所ずつ打ち込み固定しました。

次にトイレ前廊下の方から順に脚の長さを測り、それぞれを枠にビスで固定します。

左右の枠が決まれば、一度起こして根太を入れたときの水平をチェックします。


水平が保たれていたので、次は残りの根太を入れます。


続いて床板を並べていきます。当初の予定通り、斜めのセクションに床板がぴったり5枚入ったので、隣の長い材を縦に割くことなく使えました。


そして上段の床板が完成!


次は下段の枠を作ります。

下段の長辺に必要な長さの角材が残っていないので、継いでやる必要があります。

蟻継ぎの墨付けをして、刻みます。


刻んだものをはめ込みます。


下段の角になる2本も刻みます。

前から見た時に横の材が見えないように工夫してみました。最終的にはビスで固定することを念頭に、シンプルな相欠きを施しました。


刻んだ材を組み合わせ、ビスで固定し、水平を見ながら脚の長さを決め、仮置きの状態。


斜めの箇所にも枠材を入れ、脚も枠と長ビスで固定し、四辺の枠ができました。

残りは床板を張っていきます。短いのしか残っていないので、縦方向に入れていきます。


そして取り外した床材をほぼ全て使い切り、小上がり廊下の完成!!


少しずつですが、形になってきました。

床板を張る前にやるべきリストを一つ完了しました。

次回は勝手口のドアを改良しようと思います。


ではまたー!

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