キッチンの床張り工事

前回の記事では、床張りと床暖房のプランニングについて書きました。

今回は実際の作業の様子を紹介していきます。


大引き材の下処理

普通床下の大引きといえば105ミリ角材などの太い材が使われるのですが、今回は床面を可能な限り低く施工したいので、約半分の太さの大引き材を使います。

代わりに束を多めに入れて材が重みで反らないようにします。


大引き材は狭い床下に施工されるので、湿気や虫などによるダメージを防ぐために全面に防腐塗料を塗布します。


内壁木枠作り

下処理が済んだ大引き材を端から置いていきます。

壁沿いの最初の1本を置いた時点で、ここに壁が必要なことに気が付きました。


この真ん中の柱の窓側、冷蔵庫の手前に内壁を作り、キッチンの床が内壁で止まるように施工します。

ここには以前土壁があったのですが、壁沿いの土間コンを打ったときに取り除いてそのままでした。

とりあえず壁となるところに木枠を作りました。


これで床面積が確定するので、残りの大引きを設置できます。

薪ストーブの仮置き

今までは入口土間に薪ストーブを仮置きしていたのですが、今回床を施工した後にはキッチンに移動することになります。

今までまだストーブをもともと予定していたキッチン内に置いたことがなかったので、実際にこちらに置いても煙突の接続など問題がないか確認するために一度ストーブを移動してみました。

煙突を初めて外して中をのぞいてみると、


一冬使ってそれなりに煤が溜まっていました。

綺麗に掃除をしてから移動したストーブに接続し、試運転。


煙突は無事接続でき、煙の漏れ等もなかったので問題なしです。

大引きの施工

大引きは芯から芯で910ミリ離して施工しますが、土間の形状上難しい場合は多少前後させました。


土間コンには様々な凹凸や障害物があって形状が複雑なので、大引きを可能な限り低く施工するのも頭を悩ませました。

上写真の大引き左から2本目と3本目の奥がもともともう一つの勝手口があったところで、踏み石的に薄いコンクリートが敷設されており、そこがキッチンの土間コンの一番高いところになります。

この一番高いところと大引きの上面の高さを合わせ、この薄いコンクリートの上にくる根太は大引きなしで直接コンクリートの上に設置します。

レーザーを飛ばして大引きの高さを確認し、束の長さを測って材を切って防腐剤を塗布してから大引き材の下に入れ、束をコンクリートビスで直接コンクリートに固定して大引きを固定された束に上からビスで固定するという方法を取りました。

コンクリートビスで土間に固定された束

大引きが入ってきました。


上から根太も設置し始めました。

実はここまで施工してから妻と床面の高さの話になりました。

ここまでは根太の上にコンパネを置き、その上に床暖房パネルとスタイロ断熱材を敷いてその上から床板を張っていくという工程で進めていましたが、それでは床面が高くなりすぎるので変えてほしいと。。

色々話して、床暖房パネルを半分に割き、根太の間に入れる、かつ大引きを根太の所だけ15ミリ刻んで根太をその分落とし込むという方法を取ることに決まりました。

なので、今一度根太を取っ払って大引きに刻みを入れることになりました。

一度施工したものを外してやり直すのが一番精神的に疲れます。

大引きを外し、根太間300ミリを確保して根太が入るところに丸ノコで深さ15ミリの切り目を入れ、


ノミでコツコツと刻み、


キッチンに戻し入れました。


ストーブの下にも短い大引き材を追加で入れ、ストーブとレンガの炉台の重さを支えられるようにしました。


根太の施工

そして刻んだ溝に根太を置いてビスで固定しました。



根太が大引きに沈んでいるのが確認できます。根太の上面から根太上面まで30ミリで、ここに厚さ30ミリの床暖房パネルがぴったり入ります。

床暖房パネルを入れないところは同じ厚さのスタイロ断熱材をはめ込みます。

内壁の施工

床の高さが決まったところで内壁を完成させます。


左の柱の方はそれなりに垂直だが、右の壁は若干垂直じゃないので、各板ごとに長さを測って切り、真鍮釘で打ち付けました。


長くなってきたので、続きは次回に回します。

では!


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