ワークパーティ第2弾!寝室天井下地作り
ちなみに解体プロセスについてはこちらの記事で紹介しています。
今回はそんな状態の寝室の天井をどうしていったかのお話です。
天井がなくなり、古民家らしい十字の太い梁が顔を出し、天井も高くとても良い雰囲気になりました。
同時にいくつか問題点も明らかになりました。
- 天井と壁の間の隙間から隙間風が入り、部屋がかなり寒い
- 天井が高くなりすぎると暖房熱が上に上がり、繋がりの屋根裏部屋にすべて流れるので部屋が冷える
- もとの天井ライン以上の土壁がかなり表面の荒い荒壁で、そのまま漆喰を塗るには憚られる
プランニング
この寝室の天井をどうしようかということについては妻とも話し合い、色々な案を考えました。
結果から言うと、天井は屋根を支えている一段上の梁のラインで新たに入れようということになりました。
この案の良い点としては、
- 十字の梁がこの部屋の顔になる
- 天井を以前よりも高くなるので解放感が増し、夏でも涼しく過ごせる
- 新たな天井の構造を考え、一から作り出す必要がある
- 天井作りの作業がかなり高所作業になる
- 既存天井ライン以上の荒壁の下処理問題。一部壁がないところも。
- 漆喰塗りの面積がかなり広い
新たな天井の高さは床からの高さが3メートルほどにもなり、そこに長さ4メートル弱の長さの下地材を水平に組み上げる必要があり、これだけ見ても一人での作業は不可能です。
途方に暮れそうな感覚の中、上の写真のような状況の寝室の天井を見上げてはため息が出ます。
そんな中妻が一言、「前みたいに人呼んでワークパーティしよう。」
一人では難しいことや大変なことも、人数が集まれば簡単に達成できてしまうことは、前回の漆喰パーティで大いに実感したところです。
そうと決まれば話は早い。早速SNSで呼びかけ、知り合いグループにも声掛けすると、友達数人が手伝いに来てくれるということになりました。
今回も妻が来てくれた人の昼食に手料理を振る舞います。
妻は個人事業として料理の仕事をやっていて、知り合い界隈では美味しい料理が食べられるとちょっと有名になっているところがあるので、こういう時には非常に助かります。
作業当日
当日は朝から友人たちが手伝いに来てくれました。
そのうちの一人はイギリス人の大工で、大工仕事はもちろん左官、電気、配管、現場監督も全部できる確かな技術を持つ頼もしい親方です。
イギリス人親方の友人は、当日のみならず、その後も合計4日間連続で手伝いに入ってくれたので、作業が大幅に進みました。
まずは彼に寝室の天井のビジョンを伝え、一緒に方法を考えました。
以下が辿り着いた方法です。
- 天井の高さでレーザーを飛ばし、その高さで天井の面積をぐるりと四角形で枠を組む
- 枠の真ん中に同じ材を十字に組み、さらにもう2本等間隔で縦方向に材を組む
- 屋根裏部屋との境の壁も同じ材を使用して壁の枠組みを作る
- 組み上げた天井下地に下から天井材をピンで打ち付ける
- 屋根裏部屋との間の壁には石膏ボードを張る
- 最後の仕上げに天井の4辺と真ん中に巾木を入れて目隠しする
方法が決まれば早速作業を開始します。
天井下地作り
天井下地を組み上げます。3メートル梯子の天辺が彼の足元に見えるところで作業場の高さが伺えます。
周りの枠は設置完了です。
レーザーラインピッタリに材を配置できました。
隙間風塞ぎ
一方、手伝いに来てくれた女性陣には、屋根と壁の根太間の隙間にスタイロフォームを切ってはめ込む作業をやってもらっています。
同じように見える隙間ですが、実は一つ一つ微妙にサイズが異なっているので、一人が一つずつサイズを測って読み上げ、一人がサイズに合わせて切り、さらに一人がはめ込んでいくという流れ作業が自然と確立されていました。
![]() |
カット部 |
測定部とはめ込み部 |
とても丁寧で要領よく進めてくれたので、非常にきれいに素早く作業が進みました。
左官作業
午後にも友人がさらに数人ヘルプに入ってくれたので、すこし左官作業もやってもらいました。
箇所はトイレの腰上と、寝室のボードをすでに張っているところ、それから寝室の壁の一番上の段の荒壁の下処理をお願いしました。
荒壁についてイギリス人親方に相談してみたら、古い土壁はぽろぽろと崩れやすいので、まずは固めるのが良いとアドバイスもらいました。
木工ボンドを水で溶いたのでも良いらしいのですが、手持ちでハイフレックスがあったのでこれを水で薄めて荒壁に直接塗ってもらいました。
表面が乾いたら、一面だけ試しにそのまま漆喰を塗ってもらいました。
翌日以降にどのようになるか観察してみようと思います。
荒壁の面がぼこぼこなので、漆喰の仕上がりも平らではないですが、遠目に見た感じ意外と綺麗に仕上がっていました。
荒壁は位置が高く間近で見ることはほとんどないので、もしかしたらこのように荒壁に直接漆喰でも良いのかもしれません。
天井材の施工
天井の枠組みが完成したので、いよいよ天井材を枠に下から打ち付けていきます。
柱が壁から出っ張っている箇所は、出っ張りを天井材に転写してジグソーなどでカットします。
柱の出っ張りを天井材に転写 |
天井材は店仕舞いする製材所が保管していた古材を安く手に入れることができたのですが、古材なので若干の反りやゆがみなどがあり、微妙に調整する必要があるものもありました。
鉋掛けして幅調整 |
天井が少しずつ出来てきています。
電線の整理
続けて寝室と屋根裏部屋を区切る壁を付ける前に、壁にごちゃごちゃと取り付けられていた電線を整理します。
寝室の電気の電線は接地側と非接地側の2線がそれぞれガイシに括りつけられている状態で、埃や煤が付いて見苦しく電線自体も劣化していたので、新しいものにアップデートします。
屋根裏部屋との壁作り
壁下地に石膏ボードを張る作業です。
下地は中心から455mm間隔で間柱を立てたので、2間柱分でボード一枚がちょうど収まります。
両端は若干隙間ができるので、壁の凹凸を転写してはめ込みます。
これでイギリス人親方との4日間が終わりました。
お陰様でめちゃくちゃ作業が進みました。
特に天井下地組みなどで長尺材を高い位置に水平を保ちながら精密に施工することは二人いないと絶対にできない作業だったので本当に助かりました。
また壁と天井の隙間を塞ぐ作業も一人で作業していたら数日掛かっていたところを、天井下地を組んでいる間の数時間で終わらせてくれました。
Thank you very much for your kind help!!
次回も続けて一人ですが寝室の作業を進めていきます。
また来てねー!
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