屋根裏部屋の床張り
キッチンと風呂がほぼ完成し、寝室の作業の目処も付き始め、いよいよ引っ越しの段取りを具体的に考え始められるようになってきました。
引っ越しをするにあたり、荷物を置いておく場所が必要になります。
私たちはそれほど大量の家具や荷物があるわけではありませんが、子供服や妻の料理器具などを考えれば、やはりそれなりの量になります。
この家にはもともとあまり収納スペースがなく、外に収納小屋を増築することも考えてはいますが、すぐには難しいのでまずは屋根裏部屋をとりあえず使える状態にして収納スペースとして利用し、徐々に荷物を持って来ようということになりました。
屋根裏部屋の現状
とはいえ、屋根裏部屋はすぐに物置としてさえ使える状態ではありません。
過去の記事で屋根裏部屋にあった腐った梁を補強したときに構造の作業はしましたが、もともと電気もなく、前の持ち主の物などが少し残されていて、床や梁などは長年の埃と煤と動物の活動跡などが積もり積もってちょっと触っただけですぐに真っ黒になってしまい、窓もないので非常に埃っぽい空間でした。
屋根裏部屋に上がる方法は、入口土間の頭上にある小さな入口に向かって梯子で登るしかありません。
以前に電気配線をして今は屋根裏部屋にもコンセントと照明を付けました。
ほうきで掃こうとすると埃が舞い上がり、窓もないので大変です。床板の隙間から埃が下の和室に落ち、掃除するのもかなり大変で難易度の高い場所です。
一度妻が頑張って屋根裏部屋の掃除を試み、物の処分や埃集めなどずいぶんと綺麗になりましたが、それでも床や梁などは表面がざらざらしていて、雑巾で拭いてもなかなか綺麗になりません。
掃除機で埃を吸い取っていると、埃の量が多すぎて途中で掃除機が壊れてしまったほどです。
このままでは綺麗な状態にするのは難しいので、既存の汚い床をある程度綺麗にしてから、上からもう一枚床板を張ってしまおうということになりました。
幸いご近所の肥後コマさんに譲っていただいた大量の床材がまだ残っていたので、こちらを使って施工を始めることにしました。
施工の様子
床材を切る作業を外か屋根裏部屋のどちらで行うか考えました。
材を持ちながらはしごを何度も行き来する時間的・体力的制限と、屋根裏部屋で舞う埃や後々の木くずの掃除を天秤に掛け、床材を切る作業も屋根裏部屋で行うことにしました。
そうと決まればまずは工具類と床材を屋根裏部屋に運び入れます。
これから数日はここに籠りっきりでひたすら床張りを行うことになります。
最初は入口すぐの空間から始めました。
最初の1枚目 |
材の切断エリア |
そして順調に作業は進み、初日で入口エリアの半分経過。
この材は肥後コマさん曰く、とても古い材で反りや曲がりもあってなかなかさねが奥まで入ってくれないとのことでした。
実際さねがすんなり入ってくれない場面は結構出現し、そのたびに車のジャッキを使ってなんとかねじ込みました。
そして入口エリアが完成。
この材はおそらくヒノキの無垢材で、死節が抜けて穴が開いているところも多いですが、色はヒノキらしく明るい色なのでこの暗い屋根裏部屋が一転して明るくなりそうで期待できます。
続けて上の段に移ろうと、物を除けたり掃除したりしていると。。。
床が一部腐っていて、危うく踏み抜きそうになりました。まるで罠(泣)
なのでここも修理します。方法は以前の記事で紹介した方法と同じです。
そして2日目で上段の半分まで終わりました。
床に付いた靴跡がこの部屋の元の床の汚さを如実に物語っています。
この十字の梁が結構移動に邪魔なのと、屋根を支える梁が結構低いので、常に中腰状態で梁の上を何度も材をもって跨ぐので、地味に体力的に堪えるのと、結構腰にきます。
それでもひたすら床張りを続けました。
無垢のヒノキ古材がなくなったので、途中から同じ厚さのスギ材にスイッチし、それもなくなると残りはキッチンで使った床材の若干残りを続けて張っていきました。
この動画の左側に映っている土壁の下が開いており、冬の間は暖が隙間から逃げないように板を立てかけていましたが、この際にしっかり塞いでやることにしました。
隙間の形に合わせて板を割いているところ。
そして3日目にして、ようやく全てが完成しました!
部屋中央に十字の梁と床下の梁を太めの材でつなぎ止め、釣り天井にして床全体の強度アップを狙いました。
暗くて汚かった屋根裏部屋がとても明るくなり、靴なしで上がることが出来るようになりました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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