寝室の床張り3

過去3記事に渡って、寝室の床張り作業を紹介しております。

今回は、メイン8畳間のすぐ続きの掃き出し窓前の細長い2畳半の床の施工を進めていこうと思います。


現状確認

この敷居より右側の間が、今回の作業現場です。

もともと見えている柱から右側に土壁があり、壁の向こうは手前半畳は押し入れ、奥半畳は廊下の一部です。

土壁のあった部分の手前1畳は掃き出し窓前のちょっとした縁側風になっていて、その続き後ろ側には半畳の押し入れがあります。

この合計2.5畳分の床は全てはがしており、この昔の扱いにくい根太が入っています。

どうして扱いにくいのかというと、この材は丸太を上下のみ製材していて、幅がまちまちでたまに若干曲がっているものもあるからです。

根太自体が曲がっていたり、側面がカーブしたりしているので、根太間に断熱材を入れることが難しいのです。

プランとしては、奥の半畳の押し入れは引き続き押し入れとして活用し、手前2畳はフロアリングにして、部屋をその分拡大することにしました。


作業

まずは半畳の廊下の一部のところの床板を剥がしました。

残りの廊下の床板はそのまま変えずに使用するので、先に床下に潜って寝室の床下同様土間シートと調湿材を敷き、床下から既存の根太間に断熱材を詰めこみました。

この作業が地味にめちゃくちゃ大変でした。

なにしろ空間が狭く、暗く、埃っぽく、根太も前述のとおりなので根太間に断熱材を、それも下から詰めこむのが至難の業でした。


半畳分の床板がなくなったので、施工するフロア全体の根太と根太受けの材の高さと水平調整を行います。

廊下は既存のままで、寝室側の半畳のみが新しくなるのですが、廊下部分の根太受けは廊下の残りの部分を支えているため、高さの変更ができません。

なのでここが高さの基準となります。

45ミリ角の根太を使用すると、30ミリ厚のカフェ板は寝室のメイン空間の床面よりも高くなってしまうので使えません。

なので、今回は15ミリ厚のスギフローリング材を使用することにしました。

寝室のメイン空間の床面から45+15=60ミリ下がったところに根太受けを打ち直し、その上に芯々303ミリ間隔で根太を設置します。


そして断熱材を施工しました。


続いて床板を張っていきます。

反りがあるところは、車のジャッキを使って嵌めこみ、板間の隙間が閉じたところで釘を打ち込み固定します。


そして順調に事は進み、最後の一列を残すのみとなりました。

柱の出っ張りや、壁の湾曲などを忠実に床板に転写し、丸ノコやジグソー、手のこなどを使い丁寧にカットしてはめ込みます。


最後の一枚は上からストンと落としてはめ込むので、実の下半分を切り取ります(下写真左側)。


そしてこのように収まります。


根太の所で上から真鍮釘で打ち付けて固定します。

そして完成!


部屋が広くなりました。


廊下との境目はこのように収めました。

将来的にはここに扉を設置する予定です。


寝室の床張りもいよいよ大詰めです。

残すところ、1畳の床の間のみとなりました。

次回の記事で床の間の床張りを紹介したいと思います。

ではまた次回!


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